栽培逸出

ダンドク

ダンドク Canna indica L. アカバナダンドク カンナ科*

Dandokufl2016
写真1 ダンドク Canna indica

小笠原方言;-
・多年草、1-2m高,赤花,よく結実する。
・原産地;熱帯アメリカ*2と,インド・マレー諸島*3に見解が二分される。
・導入時期;1879(明治12)年輸入*4。
・導入目的;観賞用。日本には江戸時代*2, 具体的には1664,1699年*5,1700年頃*6,1770年*7, 1828年*5, 1850年頃*8とばらつきが甚だしいが園芸用に導入。
・野生化;大正初期父島に「所々ニ野性的状態ニ存在ス」*4という状態で、1920~30年弟島、母島採集標本がある*9。小笠原諸島返還(1968)後,再導入されたものが拡散していると思われる。

Dandokuf2016
写真2 ダンドク Canna indica

・繁殖地;父島のみ*10。父島、母島、弟島*11,12。
・侵略性;種子で増えるが元の株付近に限られる筈である。父島東町Bしっぷ裏の植栽株は日当たりが強い故か成長がよくないので本種は安心と思われた。しかし、父島長谷[ながたに]農地から都道下の沢に種子が転がり野生化しているので、世界自然遺産登録前(~2011)道路管理者とともに駆除した。ここ1-2年、都立大神山公園、道路側溝等から急に成長し開花が目立った。株、種子の入った土の移動、草刈に使われる刈払機への種子付着使用先での拡散などの人為的要因と考えられる。赤い綺麗な花は愛好家に好まれやすい。要監視種である。

Dandokupark2016
写真3 ダンドク Canna indica 父島大神山公園

* 米倉浩司・梶田忠((2003-)BG Plants 和名-学名インデックス(YList),
 http://ylist.info
 (2016年10月08日)
*2 清水建美編(2003)日本の帰化植物 平凡社
*3 熱帯植物研究会(1984)熱帯植物要覧,大日本山林会
*4 川手文(1911-15)小笠原陸産物誌植物編,東京都公文書館蔵
*5 磯野直秀(2012)日本博物誌総合年表,平凡社
*6 太刀掛優・中村慎吾編(2007)改訂増補帰化植物便覧
*7 植村修二ら編著(2015)増補改訂日本帰化植物写真図鑑第2巻
*8 日本生態学会編(2002)外来種ハンドブック
*9 東京大学総合研究博物館(2011)海洋島植物標本データベース
    標本番号 6268,6269,6590,6591
   http://umdb.um.u-tokyo.ac.jp/
*10 豊田武司(2014)小笠原諸島固有植物ガイド
*11 長島忠義・和田美保(2009.3.19)小笠原植物誌
 http://www.ogasawara-syokubutusi.com/index.htm
*12 (社法)日本林業技術協会(2004)平成15年度小笠原地域自然再生推進計画調査(その1)
Dandokuroadside2016
写真4 ダンドク Canna indica 父島道路脇





| | コメント (0) | トラックバック (0)

キフゲットウ

キフゲットウ Alpinia zerumbet ev.Variegata ショウガ科*  別名; ウァリェガタ(ヴァリェゲータ)*,ゼンベルト バリエガタ,黄斑月桃*2

Kifugettou20110601
写真上 キフゲットウ(花と葉)

 本種はゲットウ(Alpinia zerumbet)の園芸品種*1,2。
ゲットウと同じく、多年生草本、葉は大きく、高さ2m、株状になり排他的にその場を占有する。ブドウ状に下がった花をつけ目立つ。葉に黄色い斑が入るが、成長するに従って目立たなくなっている。半日陰、やや湿の場所を好む。ゲットウと異なり、好く結実し*3、鳥散布と思われる個体が父島の道路沿いなどに散見される。母島では野生化していないようで、小笠原諸島返還後(1968~)の導入種と推定される。

Kifugettou20140917
写真下 キフゲットウ(幼樹)

* 坂崎信之編著(2003)日本で育つ熱帯花木植栽事典2刷,アボック社
*2 八丈島園芸植物図書編集委員会編(2003)八丈島の園芸植物
*3 和田美保・和田勉之・長島忠義(2009.3.19)小笠原植物誌
http://www.ogasawara-syokubutusi.com/index.htm
※ 学名の表示は属,種小名まで。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ヤハズカズラ

ヤハズカズラ Thunbergia alata キツネノマゴ科  別名ヤバネカズラ*, タケダカズラ*2,3,4

Yahazukazura20120414 タケダカズラを小笠原方言としているものがあるが*5,6、小笠原諸島返還後(1968年~)は使われず、ヤハズカズラと呼んでいる。熱帯アフリカ原産*7,熱帯アメリカ原産*4,8とするのは誤記かミスプリであろう。小笠原諸島・父島には養蜂用蜜資源として導入された*2,4。導入年は「往事輸入」*2,「古く輸入」*4と「明治12年(日本)渡来」*7,「明治12年(小笠原)輸入」*9と特定しているものがある。セイヨウミツバチの採蜜にどの程度役だったのかは不明だが、「種子繁殖」*2,11し、当初、父島二子山で栽培していたものが周囲に逸出*2、さらに本種に絡まれた植物が枯死することも古くから指摘されている*3。草本つる植物であるが、日当たりの良い林縁の樹木に巻きついてマント状に覆い自生種には脅威である。小笠原諸島内分布は父島・弟島*10で,母島*11は小笠原諸島返還後に父島から鑑賞用に導入したものと思われる。小笠原諸島の花色は橙黄色と白色*3,4であるが、野生化しているのは橙黄色。本種は「沖縄で野生化」している*12。

写真はヤハズカズラ(父島・小曲墓地)
* 米倉浩司・梶田忠(2003-)「BG Plants 和名?学名インデックス」(YList),
http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html  (2013年10月18日)
*2 川手文(1911-15)小笠原陸産物誌植物編,東京都公文書館蔵(DVD請求番号KI0001)
*3 東京府小笠原島庁(1914)小笠原島ノ概況及森林
*4 豊島恕清(1938)小笠原島の植生並熱帯有用植物に就て
*5 熱帯植物研究会(1984)熱帯植物要覧
*6 沖縄都市環境研究会ら(1996)沖縄の街づくり・庭づくりに活かすつる植物
*7 奥山春季編(1977)平凡社版寺崎日本植物図譜
*8 太刀掛優・中村慎吾編(2007)改訂増補帰化植物便覧
*9 豊田武司編著(2003)小笠原植物図譜増補改訂版
*10 S.KOBAYASHI・M.ONO(1987)A Revised List of the Vascular Plants and Introduced to the Bonin(Ogasawara) and the Volcano(Kazan) Islands
*11 和田美保・和田勉之・長島忠義(2009.3.19)小笠原植物誌
 http://www.ogasawara-syokubutusi.com/index.htm
*12 植村修二ら編・著(2010)日本帰化植物写真図鑑第2巻
注 学名の表示は属,種小名まで。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

セイバンモロコシ

セイバンモロコシ Sorghum halepense  イネ科* ジョンソングラス*2(牧草名Johnsongrass*3)

Seibanmorokosi20130721
 アフリカ北部~地中海沿岸原産、世界の熱帯、温暖帯に帰化*4。本土では1943年千葉県で確認*5、その後東北以南に広がったようである。小笠原諸島では1918年父島コーヒー山(注)で採集された標本*6があり、1936年の文献*7に「栽植」(ママ)とある。1968年小笠原諸島返還直後の調査で「無作為的に輸入し繁殖したもの、栽培品の逸出野生化して、景観にある程度影響を及ぼしているもの」の一種として報告*8、種の確認*9,10もされている。その後、湿った地、路傍に分布を広げ*11、母島にも出現*12、近年は急に日当たりのよい路傍や空き地のあちこちに見られる。1.5m~2m程になる大型の草本で暑くなる5月頃から見えだし11月頃まで生育涼しくなる頃消滅する1年草*13。昭和戦前期に栽培逸出していたものと思われ、近年の分布拡大は道路端草刈用刈払機の他の場所での使用による再拡散*14と考えられる。大型で群落をつくり排他的で侵略性は高い。
Seibanmorokosi20130721_1


写真上はセイバンモロコシ全体(父島)
写真中はセイバンモロコシ穂(部分)(父島)
写真下は道端のセイバンモロコシ(父島)

Seibanmorokosi20130721_0

* 米倉浩司・梶田忠(2003-)「BG Plants 和名?学名インデックス」(YList),http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html(2013年7月19日)
*2 長田武正(1972)日本帰化植物図鑑
*3 日本生態学会編(2002)外来種ハンドブック
*4 堀田満ら編(1989)世界有用植物事典
*5 長田武正(1976)原色日本帰化植物図鑑
*6 海洋島植物標本データベース(東大)ではセイバンモロコシ Andropogon halepense Brot.がある。
*7 東京府(1936)小笠原島の植物
*8 津山 尚(1969)小笠原諸島の植物,小笠原諸島自然景観調査報告書,東京都
*9 津山 尚(1970)小笠原諸島の植物,続小笠原諸島自然景観調査報告書,東京都
*10 山崎 敬(1970)小笠原植物目録,小笠原の自然-小笠原諸島の学術・天然記念物調査報告書-,文部省・文化庁
*11 S.KOBAYASHI・M.ONO(1987)A Revised List of the Vascular Plants and
    Introduced to the Bonin(Ogasawara) and the Volcano(Kazan) Islands. Ogasawara         Research13
*12 榎本 敬(1993)小笠原諸島、父島・母島の雑草と帰化植物,小笠原研究年報16
*13 和田美保・和田勉之・長島忠義(2009.3.19)小笠原植物誌
 http://www.ogasawara-syokubutusi.com/index.htm
*14 離島での作業についての意見 14,東京都環境配慮指針への意見集(世界自然遺産バックナンバー)

  http://homepage1.nifty.com/Bonin-Islands/SekaiisanBK14.html

注 コーヒー山 父島の山々(小笠原諸島の山々)参照
http://homepage1.nifty.com/Bonin-Islands/yama-chichi.htm

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アマリリス

アマリリス Hippeastrum x hybridum ヒガンバナ科島名 ヒガンバナ*2

20130329amaririsu


 熱帯アメリカ原産の数種をもとに作られた園芸品*3。「朱赤色花濃淡2種」*2あり、「年代不明先住者輸入携行?」*2とある。現代野生化しているものは朱淡色のものである。父島、母島で野生化し*4、弟島*5にもみられるとある。未だ他の草木の開花の少ない時期に朱色の花塊が目立つ。球根が周囲に少し拡散している程度で、色鮮やかな新しい品種の導入もみられるので人為的拡散も無い。侵略性は低いと思われる。

写真上はアマリリスの開花(父島)

20120414amaririsu

写真下はアマリリスの周囲への拡散(父島)

* 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名?学名インデックス」(YList),http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html(2013年6月11日)
*-2 海洋島植物標本データベース(東大)では1938年採集のものをキンサンジコHippeastrum puniceum(Lam.)と再同定している。当時既に鑑賞、演芸種として多数の品種が導入されていたようである*-2-1。海洋島植物標本データベース(首都大)では2000年採集(延島冬生)のものを掲載しているのでそれに従った。
*-2-1 豊島恕清(1938)小笠原島の植生並熱帯有用植物に就て,農林省林業試験場
*2 川手 文(1911-15)小笠原陸産物誌植物編,東京都公文書館蔵
*2-1 春の彼岸の頃朱色の花が咲き、その後地上部は枯れて無くなるので内地のヒガンバナ(Lycoris radiata)*3を連想させたものと思われる。
*2-2 川手は方言として「ろくわい」も載せているが、蘆薈[ろかい]はアロエを指すので*2-3、不明。
*2-3 日本大辞典刊行会編(1981,1987)日本国語大辞典縮刷版第1版9刷
*3 奥山春季編(1977)平凡社版寺崎日本植物図譜
*4 S.KOBAYASHI・M.ONO(1987)A Revised List of the Vascular Plants and
    Introduced to the Bonin(Ogasawara) and the Volcano(Kazan) Islands. Ogasawara         Research13
*5 和田美保・和田勉之・長島忠義(2009.3.19)小笠原植物誌
 http://www.ogasawara-syokubutusi.com/index.htm

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アメリカシャガ

アメリカシャガ(Neomarica northiana) アヤメ科*

Ameshaga20130125  ブラジル原産*。シャガ(Iris japonica)はアヤメ属だが、本種はネオマリカ(アメリカシャガ)属である*2。インターネットで本種を検索すると本土の植物園*3などで撮影したものが見られる。小笠原諸島では父島旧大根山墓地で植栽後逸出、東京都小笠原支庁のブロック積み植樹帯で生育(何故あるのか未詳)、清瀬職員住宅にも栽培放棄?の状態が見られた。母島では沖村、評議平で植栽されていた。東京都小笠原支庁に生育しているものを同庁自然公園関係者に調べていただき種名が分かった。導入は比較的近年であろう。
 本種の花は一日花ではあるが、大きく目立ち好まれると思われる。本種は根茎を伸ばし生育範囲を広げるとともに葉に子を付け、それが葉枯れなどで地面につくと成長する。子を生葉から採り鉢植したままにしておいたところ成長し開花した。リュウゼツラン(Agave sp.)*4は開花後枯死するが沢山の子が周囲に落ちて生育し群落を形成継続している。同様の子を付ける本種は今後の動向を観察する要注意種と思われる。

Ameshaga20120323
写真上は花(東京都小笠原支庁)
写真中は花と葉(旧大根山墓地)
写真下は全体像(同上)

* E.J.H. CORNER・渡辺清彦(1969)図説熱帯植物集成
*2 大場秀章編著(2009)植物分類表,アボック社
*3 新宿御苑「温室保有植物一覧」にある。
  www.env.go.jp/garden/shinjukugyoen/topics/img/130212b-1.pdf
*4 アオノリュウゼツラン
http://boninintroplant.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-cf7e.html

Ameshaga20120323_02




| | コメント (0) | トラックバック (0)

シンテッポウユリ

シンテッポウユリ Lilium × formolongo ユリ科*

20090716teppouyuri・タカサゴユリとするもの*2,3もあるが、太刀掛*4は詳しく説明しタカサゴユリ説を退けている。
・テッポウユリは4月下旬~6月上旬に開花、一方本種はここ数年異常開花が見られるものの、7-8月の暑い時季に開花している。道路沿いに点在する。
・小笠原諸島への導入はここ10数年位ではないかと思われる。鑑賞用に島民が導入し栽培逸出したのか、芝・植木類に付着した非意図的導入か不明。参考に神奈川県三浦半島北部で最近目につく帰化植物の第一に挙げられている*5。
・父島では急速に広がっており道路沿いに目立つことから、行政による道路草刈り業務が拡散を促進している可能性がある。要監視外来種の一。

写真上はシンテッポウユリ花・葉(父島・宮之浜)

20090716sinteppouyuri

写真下は同全景(同),

テッポウユリと比較して下さい。


* 神奈川県植物誌調査会編(2001)神奈川県植物誌2001
*2 清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七編著(2001)日本帰化植物写真図鑑
*3 清水建美編著(2003)日本の帰化植物
*4 太刀掛優・中村慎吾編(2007)改訂増補帰化植物便覧
*5 金子 昇(2010)三浦丘陵・円海山から大楠山まで神奈川県三浦半島北部を歩いて      見よう!植物ウォッチング





| | コメント (0) | トラックバック (0)

テッポウユリ

テッポウユリ Lilium longiflorum ユリ科*

Yuri20120509
・九州(屋久島)以南と琉球に自生*2。
・4月下旬~6月上旬に開花、岩場に白く目立つ。乾燥に強く、岩場、海岸上のシバ斜面などで野生化し、最近海岸、平地にも広がっている。
・小笠原諸島への導入は遅く、川手*3には記載なく福田*4、豊島*5の記載がある。大正初期頃導入栽培逸出したと思われる。「横浜の植木会社や獨人が種球数百箱を送ったのが始まり…鍋島農場でも当時試作してみた…軸の割合には球は生育していなかった…見込みがないと打遣って…今は野性的に繁息」*4。津山*6は「戦前の採集記録はないので、これが野生化し始めたのは戦後の軍事的の活動のためと想像される。」とある。鑑賞用に島民が栽培、逸出したものもあるが、母島南崎など人家と隔絶した旧日本軍陣地跡にも多いので拡散には旧軍関与の可能性も大。
・小笠原諸島返還後作詞作曲された名曲「南崎」*7には「清い乙女の心を秘めているよな、広い心の海に寄り添うような百合の花」と唄われている。
・広がっているが自生種の生育を妨げているようには見えないので、今のところ非侵略的外来種の一。

Yuri20120505
写真上は鉄砲谷左岸上のテッポウユリ群落(母島)
  写真下は小港海岸林内、同(父島)

* 豊田武司編著(2003)小笠原植物図譜増補改訂版
*2 奥山春季編著(1977)平凡社版寺崎日本植物図譜
*3 川手文(1911-15)小笠原陸産物誌植物編 東京都公文書館蔵
*4 福田定次(1920)東洋の楽園 東洋園芸(株)
*5 豊島恕清(1938)小笠原島の植生並熱帯有用植物に就て 農林省林業試験場
*6 津山 尚(1970)小笠原の自然・解説編 廣川書店
*7 若林英鋭(2004)小笠原で生まれた唄「南崎」 季刊誌i-Bo11 小笠原自然文化研究所

| | コメント (0) | トラックバック (0)

カラシナ

カラシナ Brassica juncea アブラナ科*Karasina20120217

・西アジア原産の一年生草本*。
・小笠原諸島に導入された時期は不明、明治期に本土から導入栽培されていたと想像される。
・戦時中、「栽培」種の本種「種子」が「医薬用植物」として挙げられている*2。
・栽培逸出したものが父島大村、母島沖村の空き地、河床などに生育している。個体数が少なく、2-4月に開花、結実、枯死し、開花中はやや目に付くが、直に消えてしまうのであまり注目されなかったようで、「カラシナ? Brassica sp.」*3と一文献にある。
・栽培逸出外来種の一で、一部行政の草刈り業務で拡大している所があるが、今のところ侵略性は低いと思われる。

写真上はカラシナ、花
写真下は同、結実し枯死する状態

Karasina20120418_2* 清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七編著(2001)日本帰化植物写真図鑑
*2 小笠原営林署(1943)小笠原島所生植物利用調査書 父島要塞司令部検閲済
*3 (社)日本森林技術協会(2005)平成16年度小笠原地域自然再生推進計画調査(その1)業務報告書

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ゴバンノアシ

ゴバンノアシ* Barringtoma asiatica* サガリバナ科

Gobannoasi_f20111110_2 石垣島、西表島に稀産、台湾(南嶼・蘭嶼)・マレーシア・オーストラリア・太平洋諸島などに分布*。1899(M32)年南洋から父島に輸入、島庁で栽培、観賞植物とある*2。ネムノキよりも大型な花と大きな実が樹名「碁盤ノ足」そっくりで、人気があり実生から発芽も比較的容易であちこちで栽培されている。7-8月の夕方開花する。海流散布。湿った場所を好み、そこに落下した実から発芽した個体が見られる。樹高10m近くになり、長さ20cm程の大きな葉を広げるので、周囲を暗くし、又落下実から成長した個体とともに、群集を作り、他の草木を排除している。群集になるまでは年数がかかるが、侵略性があり、要注視対象種である。

写真上はゴバンノアシの花(20111110)お祭り広場                                                                                                                              

Gobannoasi_mi20100614

写真中はゴバンノアシの実(20100614)砂浜に漂着

Gobannnoasi_sicho20111215

写真下はゴバンノアシ群集(20111215)東京都小笠原支庁裏庭

* 佐竹義輔・原 寛・亘理俊次・冨成忠夫(1989)日本の野生植物木本2
*2 川手文(1911-15)小笠原陸産物誌植物編

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧