« 2018年12月 | トップページ

2019年5月

トウゴマ

トウゴマ;(ヒマ,唐胡麻、蓖麻<漢名>) Ricinus communis L.*
島名 ヒマ トウダイグサ科

Tougoma20150502_1
写真はトウゴマ全体 父島都立大神山公園

原産地:アフリカ北東部*3,印度、小アジア、北アフリカ*4,アメリカ東部*5と諸説ある。 日本では1年草とあるが*2、小笠原諸島では多年生草本で2m以上高になる。
導入:小笠原諸島には1889年輸入,栽培無し野生化したが*6、薬剤(下剤ヒマシ油)、航空機用油として重視されたことから、その後、種々の品種が導入された模様。硫黄島では1932年頃大規模栽培に着手、虫害で失敗とある*7。
分散:大きな葉を広げ群落をつくるので他の植物を排除するが、強風に弱く群落が大きくならない、又種子は鳥が食べないようで分散されていない。しかし、潮に強く種子も浮くので父島清瀬川河口に生育したこともある。建設残土の再使用で種子又は株が入った赤土が工事で使われ意図的拡散をしている(例:都立大神山公園)。海流散布と意図的拡散に要注意種である。
分布:父島、母島、硫黄島、北硫黄島、南鳥島*8,9,10.

写真はトウゴマ花穂 父島都立大神山公園
写真はトウゴマ花穂 父島都立大神山公園

天皇御歌[みうた](1994年平成6硫黄島行幸啓)
 戦火[いくさび]に 焼かれし島に 五十年[いそとせ]も 主なき蓖麻[ひま]は 生い茂りゐぬ

写真はトウゴマ実 父島都立大神山公園

 

 

 

 

 

 




写真はトウゴマ実 父島都立大神山公園

* 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info ( 2019年5月25日)
*2 堀田 満編(1989)世界有用植物事典
*3 清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七編著(2001)日本帰化植物写真図鑑
*4 牧野富太郎(1989)改訂増補牧野新日本植物図鑑1版
*5 神奈川県植物誌調査会編(2018)神奈川県植物誌2018
*6 川手 文(1911~1914)小笠原陸産物誌植物編
*7 豊島恕清(1938)小笠原島の植生並熱帯有用植物に就て,農林省林業試験場
*8 Sumiko KOBAYASHI and Mikio ONO(1987)A Revised List of the Vascular Plants and Introduced to the Bonin(Ogasawara) and the Volcano(Kazan) Islands,小笠原研究13
*9 榎本 敬(1993)小笠原諸島、父島・母島の雑草と帰化植物,小笠原研究16
*10 藤田 卓・山本保々・加藤英寿(2004)北硫黄島の植物相,小笠原研究29

 

 

 

| | コメント (0)

« 2018年12月 | トップページ