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ムラサキカタバミ

ムラサキカタバミ Oxalis debilis Kunth subsp. corymbosa (DC.) Lourteig. カタバミ科*

Murasakikatabami2
写真1はムラサキカタバミ Oxalis corymbosa 花 父島宮之浜道

小笠原方言;スッパグサ*2,3,4,5、アマイモ*3。
・多年草、開花は2月*6、3-4月*5(写真1-2),12月*7。6-8月地上部は枯れ、9月から発芽する。結実せず株基部の鱗茎で増える。なお、同属のイモカタバミ(O.articulata)、ハナカタバミ(O.bowieana)などは、今のところ確認されていないようだ。
・原産地;南アメリカ*8とするものが多く,ブラジル*9ともある。
・導入時期;明治20年頃*10。
・導入目的;非意図的導入、内地輸入物に付着*10。日本には幕末1860年代に導入*8。
・野生化;「一度之ヲ生スルトキハ容易二絶滅セシムルコト能ハス農園等…甚タシキ害草。其細小ナル鱗莖ハ苗木ノ根二附着シ現今ハ森林中ニモ発見スル二至レリ」*11と、大正期に既に害草と認識され、かつ圃場から森林に拡散していた。又、「輸入二係ル鑑賞植物」*11とあるが島内拡散に「鑑賞」目的があったと思われる。
・繁殖地;父島、母島、弟島*12。聟島*13、媒島*14、北硫黄島*15、西島*16。
・侵略性;鱗茎で増えるので飛地的には広がらないはずだが、抜いた株の鱗茎が残ったり、土の移動と苗木、車、ユンボなどの重機、工事用資材、スコップなどの作業用具、作業靴等に付着し道路沿い,畑、庭、工事現場などに広がっている。母島都道北進線では、道路改修前は北村で見られる程度だった*17が、あちこちに広がり現工事区間の猪熊谷、長浜でも見られる*18。
  環境省要注意外来生物リスト*19掲載の本種は鱗茎が残らないよう上手に駆除する対象である。

Murasakikatabami                                   写真2はムラサキカタバミ Oxalis corymbosa 全体 父島清瀬

* 米倉浩司・梶田忠(2003-)BG Plants 和名-学名インデックス(YList)
  http://ylist.info (2016年9月13日)
*2 川手文(1911-15)小笠原陸産物誌植物編,東京都公文書館蔵
*3 小笠原營林署(1943)小笠原島所生植物利用調査書
*4 ダニエル・ロング、橋本直幸編(2005)小笠原ことばしゃべる辞典,南方新社
*5  NPO小笠原野生生物研究会(2002)小笠原の植物フィールドガイド
*6 長島忠義・和田美保(2009.3.19)小笠原植物誌
 http://www.ogasawara-syokubutusi.com/index.htm 
*7 東京大学総合研究博物館(2011)海洋島植物標本データベース
    標本番号2283
  http://umdb.um.u-tokyo.ac.jp/  (20160914)
*8 竹松哲夫・一前宣正(1993)世界の雑草2-離弁花類-
*9 堀田 満ら編 (1989)世界有用植物事典
*10 川手文(1911-15)小笠原陸産物誌植物編,東京都公文書館蔵
*11 東京府小笠原島庁(1914)小笠原島ノ概況及森林
*12 豊田武司(2014)小笠原諸島固有植物ガイド
*13 清水善和 (1993)小笠原諸島聟島列島の植生 駒沢地理29
*14 山本保々ら(2003)ノヤギ排除直後における聟島・媒島の植物相 小笠原研究28
*15 藤田 卓ら(2004)北硫黄島の植物相 小笠原研究29
*16 環境省自然環境局南関東地区自然保護事務所(2005)参考資料生物種リスト平成16年度         小笠原地域自然再生推進計画調査(その1)業務報告書
*17 (財)国立公園協会(1977)小笠原・母島道路計画にともなう自然環境調査報告書
*18 東京都建設局(2016)第9回 北進線改修事業に係る専門家会議配布資料
*19  要注意外来生物リスト[外来生物法]
   https://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list/caution.html#pagetop (2016/09/13)


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