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アイダガヤ

アイダガヤ Bothriochloa glabra  イネ科*,2  別名モンツキガヤ,ナンゴクヒメアブラススキ*3
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写真1 アイダガヤの花序

 カモノハシガヤ(モンツキガヤ)属の分類は難しく見解が分かれる。「多年草」*,4、赤茶色の花序が目立つ(写真1,2)。分布は「沖縄、宮古、与那国、台湾、南印度、中国、マレーシア」*4。

小笠原諸島で見ているものは「9月半ば頃から勢いよく伸びはじめ」*5、0.4~1m高近くの群落をつくり一面を覆い(写真3)枯れて白化し消える。

日当たりがよければ岩石地、道路間隙にも生えるが、日陰、林内には入ってこない(写真4,5)。「最近、小笠原は父島に入ってきた帰化植物」*5だが、既に1974年に父島で採集されている*。

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写真2 アイダガヤの花序の穂先

非意図的導入であろう。「大村,奥村,道路沿いに次第に分布を広げ湾岸道路では、すでに境浦」*5(写真6)と急速に拡がり父島中の道路沿いの日の当たる場所を占拠している(写真7)。

母島では静沢で1992年に見つかっており*2、父島に隣接する兄島にも拡がっている。急速な拡大の原因は本種自身の散布だけで無く、道路の草刈作業に使われる機器の他場所での再使用やブロアーによる拡散*6の影響が大。

岩石地では数少ない小笠原諸島の荒原植物種が駆逐されると思われる。

琉球諸島自生種の本種はアカギ*7、ガジュマル*8と同様、気候の似ている小笠原諸島では侵略性が高い。

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写真3 夜明山・自衛隊施設内に群生するアイダガヤ

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写真4 大神山公園の日向の芝生に群生,赤茶色の穂が帯状に見えるアイダガヤ、手前のモモタマナ(Terminalia catappa)の樹下には生えていない。

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写真5 釣浜遊歩道岩石地の枯れたアイダガヤ

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写真6 境浦・濱江橋[ひんこうばし]手前左空地と橋上方の岩石斜面の枯れたアイダガヤ

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写真7 大神山公園脇歩道インターロッキング左右の隙間から生え歩道の端が不明な程のアイダガヤ(昨年は殆ど無かった。)

* 桑原義晴(2008)桑原義晴日本イネ科植物図譜
*2 榎本 敬(1993)小笠原諸島、父島・母島の雑草と帰化植物,小笠原研究年報16
*3 米倉浩司・梶田忠(2003-)「BG Plants 和名?学名インデックス」(YList),
http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html
(2013年11月30日)
*4 初島住彦(1975)琉球植物誌・追加訂正版
*5 和田美保・和田勉之・長島忠義(2009.3.19)小笠原植物誌
 http://www.ogasawara-syokubutusi.com/index.htm
*6 延島冬生(2011)離島での作業についての意見,東京都環境配慮指針への意見集,世界自然遺産バックナンバー14
http://homepage1.nifty.com/Bonin-Islands/SekaiisanBK14.html
*7 延島冬生(2010)アカギ,小笠原諸島の外来植物
http://boninintroplant.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-8430.html
*8 延島冬生(2009)ガジュマル,小笠原諸島の外来植物
http://boninintroplant.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-f431.html

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