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2013年10月

ヤハズカズラ

ヤハズカズラ Thunbergia alata キツネノマゴ科  別名ヤバネカズラ*, タケダカズラ*2,3,4

Yahazukazura20120414 タケダカズラを小笠原方言としているものがあるが*5,6、小笠原諸島返還後(1968年~)は使われず、ヤハズカズラと呼んでいる。熱帯アフリカ原産*7,熱帯アメリカ原産*4,8とするのは誤記かミスプリであろう。小笠原諸島・父島には養蜂用蜜資源として導入された*2,4。導入年は「往事輸入」*2,「古く輸入」*4と「明治12年(日本)渡来」*7,「明治12年(小笠原)輸入」*9と特定しているものがある。セイヨウミツバチの採蜜にどの程度役だったのかは不明だが、「種子繁殖」*2,11し、当初、父島二子山で栽培していたものが周囲に逸出*2、さらに本種に絡まれた植物が枯死することも古くから指摘されている*3。草本つる植物であるが、日当たりの良い林縁の樹木に巻きついてマント状に覆い自生種には脅威である。小笠原諸島内分布は父島・弟島*10で,母島*11は小笠原諸島返還後に父島から鑑賞用に導入したものと思われる。小笠原諸島の花色は橙黄色と白色*3,4であるが、野生化しているのは橙黄色。本種は「沖縄で野生化」している*12。

写真はヤハズカズラ(父島・小曲墓地)
* 米倉浩司・梶田忠(2003-)「BG Plants 和名?学名インデックス」(YList),
http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html  (2013年10月18日)
*2 川手文(1911-15)小笠原陸産物誌植物編,東京都公文書館蔵(DVD請求番号KI0001)
*3 東京府小笠原島庁(1914)小笠原島ノ概況及森林
*4 豊島恕清(1938)小笠原島の植生並熱帯有用植物に就て
*5 熱帯植物研究会(1984)熱帯植物要覧
*6 沖縄都市環境研究会ら(1996)沖縄の街づくり・庭づくりに活かすつる植物
*7 奥山春季編(1977)平凡社版寺崎日本植物図譜
*8 太刀掛優・中村慎吾編(2007)改訂増補帰化植物便覧
*9 豊田武司編著(2003)小笠原植物図譜増補改訂版
*10 S.KOBAYASHI・M.ONO(1987)A Revised List of the Vascular Plants and Introduced to the Bonin(Ogasawara) and the Volcano(Kazan) Islands
*11 和田美保・和田勉之・長島忠義(2009.3.19)小笠原植物誌
 http://www.ogasawara-syokubutusi.com/index.htm
*12 植村修二ら編・著(2010)日本帰化植物写真図鑑第2巻
注 学名の表示は属,種小名まで。

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