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ローレルカズラ

ローレルカズラ Thunbergia laurifolia キツネノマゴ科  別名ゲッケイカズラ*
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 ビルマ~マレー半島原産*2。本土には大正初期渡来*3、小笠原諸島・父島には1909年(明治42)輸入*4とあり、ほぼ同時期と思われる。川手は「ツンベルギヤ,Thunbergia laurifolia,爵状科」と属名を種名とし、未だ和名が命名されていなかったことを示唆している。属の和名は「ヤハズカズラ」属である*5。又水彩画は川手(K.K.)でなく別人(H,O,)氏が描いている*6。川手は「鑑賞植物類」の項に本種を入れており「挿条ニヨリ能ク活着ス」とし種子については記載が無い。導入目的を「ヤハズカズラと同様養蜂用」*7とあるが疑問が残る。仮に導入目的がそうだとしてもセイヨウミツバチの採蜜に役だったのか。

写真上はローレルカズラ花(父島・宮之浜道,NTT奥)

 1934年、父島・清瀬で採集された標本がある*8が、太平洋戦争の戦後(1945~)放置により野生化したと思われる。
Rorerukazura20130928_02 つる植物で木本*7,藤本9とあるが多年生草本*3で基部が木化している。日当たりの良い林縁の樹木に巻きついてマント状に覆い勢力を拡げ一度出来た群落には他種が進入できず侵略性はやや高い。

写真中上は同葉(同)

 つる植物で木本*7,藤本9とあるが多年生草本*3で基部が木化している。日当たりの良い林縁の樹木に巻きついてマント状に覆い勢力を拡げ一度出来た群落には他種が進入できず侵略性はやや高い。

Rorerukazura20130928_05

写真中下はギンネム(Leucaena leucocephala)に巻きつく同(同)

 父島都道湾岸通り吹上谷・二業地[にぎょうち]の群落がよく目につく*7,10が、宮之浜道・NTT奥でも拡がっている。「小中学校の石垣に被覆させ、緑化樹として利用」*7されていたが、支柱竹とともに台風で剥がれ道路に倒れるので、撤去され今は利用されていない。

Rorerukazura20130928_2
写真下上は同マント状を内側から見る(同)

* 米倉浩司・梶田忠(2003-)「BG Plants 和名?学名インデックス」(YList),
http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html  (2013年9月26日)
*2 堀田満ら編(1989)世界有用植物事典
*3 奥山春季編(1977)平凡社版寺崎日本植物図譜
*4 川手文(1911-15)小笠原陸産物誌植物編,東京都公文書館蔵(DVD請求番号 KI0001)
*5 邑田 仁・米倉浩司(2009)高等植物分類表
*6 延島冬生ら未発表
*7 豊田武司編著(2003)小笠原植物図譜増補改訂版
*8 東京大学総合研究博物館(2011)海洋島植物標本データベース
http://umdb.um.u-tokyo.ac.jp/fmi/xsl/DShokubu/spm/top.xsl
*9 E.J.H. CORNER・渡辺清彦(1969)図説熱帯植物集成
*10 和田美保・和田勉之・長島忠義(2009.3.19)小笠原植物誌
 http://www.ogasawara-syokubutusi.com/index.htm

Rorerukazara20130919

写真下下は同群落(同)

注 学名の表示は属,種小名まで。

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