« アマリリス | トップページ | シュクシャ »

セイバンモロコシ

セイバンモロコシ Sorghum halepense  イネ科* ジョンソングラス*2(牧草名Johnsongrass*3)

Seibanmorokosi20130721
 アフリカ北部~地中海沿岸原産、世界の熱帯、温暖帯に帰化*4。本土では1943年千葉県で確認*5、その後東北以南に広がったようである。小笠原諸島では1918年父島コーヒー山(注)で採集された標本*6があり、1936年の文献*7に「栽植」(ママ)とある。1968年小笠原諸島返還直後の調査で「無作為的に輸入し繁殖したもの、栽培品の逸出野生化して、景観にある程度影響を及ぼしているもの」の一種として報告*8、種の確認*9,10もされている。その後、湿った地、路傍に分布を広げ*11、母島にも出現*12、近年は急に日当たりのよい路傍や空き地のあちこちに見られる。1.5m~2m程になる大型の草本で暑くなる5月頃から見えだし11月頃まで生育涼しくなる頃消滅する1年草*13。昭和戦前期に栽培逸出していたものと思われ、近年の分布拡大は道路端草刈用刈払機の他の場所での使用による再拡散*14と考えられる。大型で群落をつくり排他的で侵略性は高い。
Seibanmorokosi20130721_1


写真上はセイバンモロコシ全体(父島)
写真中はセイバンモロコシ穂(部分)(父島)
写真下は道端のセイバンモロコシ(父島)

Seibanmorokosi20130721_0

* 米倉浩司・梶田忠(2003-)「BG Plants 和名?学名インデックス」(YList),http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html(2013年7月19日)
*2 長田武正(1972)日本帰化植物図鑑
*3 日本生態学会編(2002)外来種ハンドブック
*4 堀田満ら編(1989)世界有用植物事典
*5 長田武正(1976)原色日本帰化植物図鑑
*6 海洋島植物標本データベース(東大)ではセイバンモロコシ Andropogon halepense Brot.がある。
*7 東京府(1936)小笠原島の植物
*8 津山 尚(1969)小笠原諸島の植物,小笠原諸島自然景観調査報告書,東京都
*9 津山 尚(1970)小笠原諸島の植物,続小笠原諸島自然景観調査報告書,東京都
*10 山崎 敬(1970)小笠原植物目録,小笠原の自然-小笠原諸島の学術・天然記念物調査報告書-,文部省・文化庁
*11 S.KOBAYASHI・M.ONO(1987)A Revised List of the Vascular Plants and
    Introduced to the Bonin(Ogasawara) and the Volcano(Kazan) Islands. Ogasawara         Research13
*12 榎本 敬(1993)小笠原諸島、父島・母島の雑草と帰化植物,小笠原研究年報16
*13 和田美保・和田勉之・長島忠義(2009.3.19)小笠原植物誌
 http://www.ogasawara-syokubutusi.com/index.htm
*14 離島での作業についての意見 14,東京都環境配慮指針への意見集(世界自然遺産バックナンバー)

  http://homepage1.nifty.com/Bonin-Islands/SekaiisanBK14.html

注 コーヒー山 父島の山々(小笠原諸島の山々)参照
http://homepage1.nifty.com/Bonin-Islands/yama-chichi.htm

|

« アマリリス | トップページ | シュクシャ »

栽培逸出」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: セイバンモロコシ:

« アマリリス | トップページ | シュクシャ »