« テッポウユリ | トップページ | ソテツ »

ヤブカラシ

ヤブカラシ Cayratia japonica ブドウ科*

・洲崎の旧日本海軍飛行場跡のギンネム林内に細々とあり、最近北袋沢・逢瀬橋側の再開墾畑で急激に繁茂している。「もっとも普通な雑草で、都市近郊や耕作地に多い」*2とあるが、父島ではごく限られた場所にある外来種*3。
・「ヤブガラシ,日本(北海道-九州),中国,マレーシアに分布、小笠原諸島では父島の低地のヤブに生息」*4,「小笠原に分布」*とするものもある。「ビンボウカヅラCissus japonica,、方言ヤブカラシ、非自生、分布;父島字北袋澤、字二子、大村島廳第一分圃」*5、「ヤブカラシCissus japonica,分布日本,蔓性草本」*6とある。戦前のものが復活した可能性もあるが、そうであれば米軍時代(1945-1968年)にギンネム、ムニンヒメツバキ、チガヤのようにあちこちで拡大していたと思われる。しかし、1968年返還後,非意図的再導入された可能性が高い。
・属名(ヤブカラシ属)Cayratia*,2,3,4,7,8,10~はCissus(セイシカズラ属)*5,6,9から整理されたようである。
・和名は「ヤブガラシ」*3,4,8,9,10,11,12としているものも多い。
・地下茎での栄養繁殖が旺盛で侵略性は高い。侵入地では徹底的排除が必要。

Yabukarasi20120513
 写真はガジュマルに絡まるヤブカラシ(父島・北袋沢)

* 籾山泰一(1982)ブドウ科,佐竹義輔ら編著;日本の野生植物草本2
*2 木場英久(2001)ブドウ科,神奈川県植物誌2001
*3 津山尚(1970)小笠原諸島の植物 続小笠原諸島自然景観調査報告書 東京都
*4 S.KOBAYASHI・M.ONO(1987)A Revised List of the Vascular Plants and
    Introduced to the Bonin(Ogasawara) and the Volcano(Kazan) Islands. Ogasawara         Research13
*5 川手文(1911-15)小笠原陸産物誌植物編 東京都公文書館蔵
*6 豊島恕清(1938)小笠原島の植生並熱帯有用植物に就て 農林省林業試験場
*7 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名?学名インデックス」(YList),http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html(2012年5月24日).
*8 牧野富太郎(1979)牧野新日本植物図鑑
*9 牧野富太郎(1940)牧野日本植物図鑑(復刻版牧野日本植物図鑑(1977))
*10 広田伸七編著(1999)ミニ雑草図鑑改訂版
*11 岩槻秀明(2009)街でよく見かける雑草や野草のくらしがわかる本
*12 環境庁編(1988)植物目録1987

|

« テッポウユリ | トップページ | ソテツ »

非意図的導入種」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ヤブカラシ:

« テッポウユリ | トップページ | ソテツ »