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2011年10月

トウワタ

トウワタ  唐綿*,*9 Asclepias curassavica キョウチクトウ科←ガガイモ科*2

Tohwatahana20110203  「熱帯アメリカ原産の低木状多年生草本」*3とある。1m足らずの高さで花は茎よりも高くまとまり、黄~赤色の花は綺麗で目立つ。種子は綿毛がついて風で運ばれるが、飛散距離はさほど遠くなさそう。小群落を作ることも多く拡散が心配されるが、消えてしまうことがある。要注視種である。
 「絹毛草、明治38年採綿用に輸入」*4とある。そこには科名、学名の記載が無いが、2枚の花、実の絵などからトウワタと判断できる。昭和戦前期「タウワタ 絹毛草、観賞用」*5とある。「採綿用」に導入したものの、実用化できず観賞用として栽培されていたのであろう。小笠原諸島返還(1968)直後の報告書*6では栽培品の逸出野生化種にあるが、返還直後に確認したことを示すものではない。近年野生化して目に付くのは返還後の再導入品の逸出による可能性もあると思われる。
  「傷つけると出る乳液は有毒」*3、「筋肉の麻痺を起す(アコニチン様)、有毒」*7とあるが、「枝を折ると出る白い乳液には有害成分が含まれているが、薬効もある。」*、「有毒な配糖体アスクレピアディンを含むが、強心作用があり、民間薬として世界各地で利用」*8ともある。“毒薬変じて甘露となる”ということか。

写真上はトウワタの花、下に綿毛がついた種子が見える。(父島・長谷川,20110203)

参考・引用文献
 太刀掛優・中村慎吾編(2007)改訂増補帰化植物便覧
* 小笠原野生生物研究会(2008)小笠原の植物フィールドガイド2
*2 大場秀章編著(2009)植物分類表 アボック社
*3 植村修二ら編著(2010)日本帰化植物写真図鑑第2巻
*4 川手文(1911-15)小笠原陸産物誌植物編
*5 豊島恕清(1938)小笠原島の植生並熱帯有用植物に就て
*6 津山尚(1970)小笠原諸島の植物 続小笠原諸島自然景観調査報告書
*7 CORNER,E.J.H・渡辺清彦(1969)図説熱帯植物集成
*8 堀田満ら編(1989)世界有用植物事典
*9 牧野富太郎(1979)牧野新日本植物図鑑35版

Tohwata20100426 写真下はトウワタの小群落(父島・西海岸道入口,20100426)

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転載:雑草の会2011-09

雑草の会 2011(平成23)
区分 科名  
月日   2011/9/2
外来草本・シダ
  サトイモ科 クワズイモ
  イネ科 ルビーガヤ
  イネ科 オヒシバ
  ヒユ科 センニチノゲイトウ
  キョウチクトウ科←ガガイモ科 トウワタ
  キョウチクトウ科 ニチニチソウ
  キク科 ヒメムカシヨモギ
  キク科 オオバナセンダングサ
8
外来木本
タコノキ科 ビヨウタコノキ
マメ科 ジュンケイボク
アオイ科 キンゴジカ
カキノキ科 リュウキュウコクタン
4
自生草本・シダ    
イネ科 シマカモノハシ
1

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小笠原野生生物研究会
meil:yaseiken@globe.ocn.ne.jp
http://www10.ocn.ne.jp/~yaseiken/
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