« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »

2011年3月

シマサルスベリ

シマサルスベリ、裸ノ木 Lagerstroemia subcostata ミソハギ科

Simasarusuberi 中国大陸、琉球に分布*。裸ノ木[はだかのき]は樹皮が剥かれたように見える*2ことからの方言。小笠原諸島では数少ない落葉樹の一である。
 1908(明治41)年、台湾から造林目的で導入され*3、材が緻密で堅いことから轆轤細工等に使用、又薪炭材とされた*4。湿った土壌の深い場所を好むようで、母島・「船木山の滝」のものは、以前は細かったが今では高木・巨木になりつつある。父島でも1968年返還後も植栽もされ、野生化しており、侵略性のある外来種で要監視種である。リュウキュウコクタン(ヤエヤマコクタン)と同じく、自生地では絶滅危惧種とされているが*5。
写真上はシマサルスベリの開花

Simasarusuberi3 写真中はシマサルスベリの木肌

Simasarusuberi2 写真下はシマサルスベリの落葉
* 佐竹義輔ら編(1989)日本の野生植物 木本2
*2 日本植物画倶楽部(2004)日本の絶滅危惧植物図譜 アボック社
*3 川手文(1911-15)小笠原陸産物誌植物編
*4 豊島恕清(1938)小笠原島の植生並熱帯有用植物に就て 林業試験報告36
*5 矢原徹一監修(2003)ヤマケイ情報箱レッドデータプランツ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

転載:小笠原野生生物研究会「雑草の会」3-1報告

「雑草の会」3-1報告

区分 科名 種名 別名 採集地
外来草本・シダ コバノイシカグマ科 ユノミネシダ   母島
サトイモ科 シマクワズイモ   二子
サトイモ科 シンゴニウムSP ミツバカズラ 二子
カヤツリグサ科 シュロガヤツリ   二子
イネ科 ルビーガヤ  
マメ科 コメツブウマゴヤシ    
マメ科 ドクフジ デリス 二子
ヒメハギ科 カスミヒメハギ コバナヒメハギ
アブラナ科 カラシナ    
ヒルガオ科 アサガオsp    
キク科 アメリカハマグルマ   二子
キク科 ノゲシ ハルノノゲシ  
    12種    
外来木本 マキ科 イヌマキ   二子
  ヤシ科 アレカヤシ コガネタケヤシ、ヤマドリヤシ 二子
  ヤシ科 クロツグ   二子
  ヤシ科 コモチクジャクヤシ   二子
  フトモモ科 キバンジロウ バンジャクロ 二子
  マメ科 ギンネム ギンゴウガン 二子
  バラ科 ハチジョウクサイチゴ シマミツバキイチゴ 宮之浜
  クワ科 シマグワ   二子,母島
  クワ科 ガジュマル   二子
  モクマオウ科 トクサバモクマオウ   二子
  トウダイグサ科 アカギ   二子
  カキノキ科 リュウキュウコクタン   電信山
  クマツヅラ科 ヒギリ    
    13種    
高等菌類 クロサイワイタケ科 マメザヤタケSP    
    1種    

|

ソウシジュ

ソウシジュ(相思樹)、ホタルノキ Acacia confusa マメ科*

Sousiju フィリピン原産、常緑の高木。黄色い球状の花が咲き、それを蛍の発光に見立てた別称であろう。
 1902(明治35)年台湾から種子を導入、父島・清瀬苗圃で育苗し野生化を目的とし、母島・沖村、船木山に植栽され*2、弟島にも植栽された*3。土壌の深いやや湿った場所を好み、「父島のコーヒー山、南崎などに天然生の稚樹が発生しはじめている。」*3,4 。躑躅山[つつじやま]東側でも野生化している。元清瀬苗圃(現森林総合研究所試験地)周辺の職員住宅や都道行文線[ぎょうぶんせん]法面に広がり生育しているのが目立つ。侵略性のある外来種で、要監視種である。
* 太刀掛優・中村慎吾編(2007)改訂増補帰化植物便覧
*2 川手文(1911-15)小笠原陸産物誌植物編
*3 豊田武司編著(2003)小笠原植物図譜増補改訂版
*4 豊田武司編著(1981)小笠原植物図譜初版

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »