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2010年12月

セイロンベンケイ

セイロンベンケイ[セイロン弁慶](トウロウソウ[灯篭草])  Bryophyllum pinnatum(Kalanchoe pinnata) 島名ハカラメ[葉カラ芽]、チョウチングサ[提灯草] ナンヨウグサ[南洋草] ベンケイソウ科

Seironbenkei 多肉質の多年生草本、明治後期、南洋航路の中継地だった父島に南洋から園芸種として導入され、野生化*。耐乾性、耐塩性がある故、小笠原諸島の環境に適応し岩場を占拠している。急傾斜の岩場にあった自生の荒原植物(コゴメビエ、マツバシバ、イワヒバなどイネ科、カヤツリグサ科、シダ類)やコケ、地衣類を駆逐したと思われ、侵略的外来種の一つである。しかし、「葉から芽」として土産品や内地で行われるイベントの宣伝物にもなっており、侵略性の認識は大変薄い。それ故近年、同属のコダカラベンケイ[子宝弁慶]やカランコエの流通名のものなどが導入され、一部野生化しており憂慮される。
* 延島冬生(2010)小笠原諸島に侵入している外来植物の現状 植調44-1 (財)日本植物調節剤研究協会

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ホナガソウ

Tirimenhonagaso20101117 チリメンナガボソウ Stachytarpheta dicotoma
フトボナガボソウ Stachytarpheta  jamaicensis 島名ホナガソウ クマツヅラ科
 多年生草本、茎が木質化し枝を広げるので、1個体でも周囲への影響は大きく、かつ群落を作り父島の乾性低木林に脅威を与えている。
 明治初期に導入された多数の外来植物の一、熱帯アメリカ原産*。乾燥に強い本種は乾性低木林・岩場へ侵入すると、自生種が排除されてしまう。ノヤギが餌としないので衰退しない。向陽性で道路や遊歩道沿いに広がりやすく、台風で樹冠が禿げた林内にも侵入、林床を覆っている箇所もある。小笠原諸島における侵略的外来種の一。チリメンナガボソウ(写真上)が圧倒的に多く、フトボナガボソウは父島の集落付近にあり、侵入時期が新しいのかもしれない。写真下は乾性低木林の林床を覆っているチリメンナガボソウ(父島西海岸)

Honagasou_rinnnai20100426
* 延島冬生(2010)小笠原諸島に侵入している外来植物の現状 植調44-1 (財)日本植物調節剤研究協会

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