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2010年11月

モクマオウ

モクマオウ Casuarina stricta
トクサバモクマオウ(トキワギョリュウ)
 Casuarina equisetifolia  島名モクマオウ メリケンマツ、オガサワラマツ モクマオウ科

Mokumaou_2 中木-高木、明治初期・後期にインドから導入、防潮林、用材として小笠原群島各島に植林された*。乾燥に強い本種は乾性低木林・岩場へ侵入し続けている。落葉(枝)の分解が遅く、空間を含んだ層を厚くつくり、他種の発芽が抑制されている。乾性低木林・岩場ではモクマオウ林に置き換わっているところも目立つ。岩場の窪み、割れ目からも発芽し高木となり急崖地の崩落を引き起こしている箇所もある。世界自然遺産候補地区内では、一部伐採が進められているが、集落周辺では対策がとられないので、拡大し続け父島清瀬都営住宅ではモクマオウ林に囲まれている。材は堅くシロアリにはやや食われにくく、耐水性も強く腐りにくいので伐るばかりではなく、護岸用材などに利用もしたほうがよいと思われる。

Mokumaou_dead * 延島冬生(2010)小笠原諸島に侵入している外来植物の現状 植調44-1 (財)日本植物調節剤研究協会
写真上は都営住宅を囲むモクマオウ林
写真下は2006年台風で倒伏枯死したモクマオウ(2010)

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転載:2010-11 雑草の会報告,小笠原野生生物研究会

《2010-11-07 雑草の会報告》
 9~11時、洲崎[すさき]で場当たり観察会を行いました。観察場所は砂利置き場周辺だけで時間となりましたが、種類も多く、又洲崎にしか見当たらない外来種もあり、生えている状態がわかるのは野外観察に限ります。
(掲載順不同)
外来草本・シダ31種
 ・フタシベネズミノオ(穂)[イネ科]
 ・アイダガヤ(穂)[イネ科]
 ・セイバンモロコシ(穂)[イネ科]
 ・ムラサキヒゲシバ(穂)[イネ科]
 ・タツノツメガヤ(穂)[イネ科]
 ・スズメノコビエ(穂)[イネ科]
 ・イヌビユ(穂)[イネ科]
 ・ヒメササキビ[イネ科]
 ・イヌビユSP?(穂)[イネ科]
 ・イネ科SP[イネ科]
 ・コバナムラサキムカシヨモギ(花、綿毛)[キク科]
 ・ヒメムカシヨモギ(花)[キク科]
 ・タカサブロウ?(花、実)[キク科]
 ・イリオモテニシキソウ[トウダイグサ科]
 ・セイタカオオニシキソウ[トウダイグサ科]
 ・ハイニシキソウ[トウダイグサ科]
 ・シマニシキソウ[トウダイグサ科]
 ・オガサワラコミカンソウ[トウダイグサ科]
 ・ヒメギンネム(花、莢)[マメ科]
 ・シュロガヤツリ[カヤツリグサ科]
 ・テンツキSP(穂)[カヤツリグサ科]
 ・カヤツリグサ科SP[カヤツリグサ科]
 ・フトボナガボソウ(花)[クマツヅラ科]
 ・ホナガソウ[クマツヅラ科]
 ・オオコゴメスナビキソウ[ムラサキ科]
 ・キバナオトメアゼナ[ゴマノハグサ科]
 ・ヒロハフウリンホオズキ(実)[ナス科]
 ・テリミノイヌホオズキ(実)[ナス科]
 ・トウワタ(花)[ガガイモ科]
 ・センニチノゲイトウ[ヒユ科]
 ・コマツヨイグサ(実)[アカバナ科]
 
外来木本2種
 ・シマグワ[クワ科]
 ・トクサバモクマオウ[モクマオウ科]

自生草本・シダ2種
 ・ソナレシバ[イネ科]
 ・グンバイヒルガオ(花)[ヒルガオ科]

自生木本2種
 ・ハマゴウ[クマツヅラ科]
 ・イソフジ[マメ科]

自生コケ0種
 ・無

自生地衣類0種
 ・無

◎訂正
 ・10月のヒメクグ?(小穂)[カヤツリグサ科]宮之浜道は、タイワンヒメクグ[カヤツリグサ科]でした。

注1 [ゴクラクチョウカ科←バショウ科]のように科名に←印のあるのは、大場植物分類表 *による変更。
 * 大場秀章編著(2009)植物分類表 アボック社
注2 今回の参考文献(順不同)
 ・清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七編著(2001)日本帰化植物写真図         鑑
 ・豊田武司編著(2003)小笠原植物図譜増補改訂版
 ・奥山春季編(1977)平凡社版寺崎日本植物図譜
 ・桑原義晴(2008)桑原義晴日本イネ科植物図譜
 ・佐竹義輔ら編著(1981)日本の野生植物草本3
 ・特別展図録・解説 東洋のガラパゴスオガサワラ(2004)神奈川県立生命の星・地球博物館
 ・太刀掛優・中村慎吾編(2007)改訂増補帰化植物便覧
以上です。

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