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リュウキュウマツ

リュウキュウマツ(琉球松) Pinus luchuensis  島名マツ マツ科

Matu  低ー高木、明治中、後期、大正期と何度も琉球から用材として導入され、裸地への植栽が積極的に官により行われた。「発育が旺盛で、生長の速いことは他の松の及ぶところではない」*本種は当地でもその性質を発揮し、1945年敗戦後無人化した島々で畑や岩石地に広がった。1970年代に松枯れによる一斉枯死が母島・父島で起こり生態系への影響が無いとされたが、グリーンアノール(アノールトカゲ)が松枯れ原因のマツノマダラカミキリをも食害し、その後育ってきたマツが枯死せず繁茂している。枯松はイエシロアリの爆発的拡大の好条件を作ったと思われ、生態系への影響大である。琉球でも「シロアリの害にかかりやすいので建築材として利用されることはまれである」*2という。風散布の本種は乾燥にも台風による塩害・風害にも強いパイオニア種で、横枝張、樹下の被陰、落葉層の形成によりムニンフトモモ等の自生種の衰退があり、地上・土壌生物相にも影響を与えていると思われる。他の侵略的外来種を駆除した跡に侵入して自生種の生育を妨げるので、アカギやモクマオウなどの排除と同時進行する必要がある。沖縄県では「県木」*3とされているが、小笠原諸島では厄介な侵略的外来種である*4。

Matueda 写真はマツの落葉(モクマオウも混ざっている)
* 城間朝教(1977)沖縄の自然 植物誌 新星図書
*2 初島住彦・中島邦雄(1979)琉球の植物 講談社
*3 松田 修(1969)県花県木 保育社
*4 延島冬生(2010)小笠原諸島に侵入している外来植物の現状 植調44-1 (財)日本植物調節剤研究協会

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