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2010年7月

リュウゼツラン

Ryuzeturan アオノリュウゼツラン Agave americana  島名リュウゼツラン、マニラ リュウゼツラン科(→キジカクシ科*)熱帯アメリカ原産、明治初期、繊維採集目的で導入。しかし、成長が遅く換金作物としては不適と分かり放棄され、替わりにサイザルアサAgave sisalana(島名マニラ)を導入したが、これも同じ結果となる。島名マニラはマニラ麻を採る植物の意である。母島に「マニラ坂」という地名がある。アオノリュウゼツランは葉に長く強いトゲを持つことから聟島などで牧場の柵代わりに使われたと言う。昔は、子供たちは枯れた花茎を組んで筏を作り海に浮かべて遊んだともいう。
 多肉質の大型の葉を持つ本種は他の種を寄せ付けず開花後枯死(7年程度~)しても、既にムカゴから成長した個体などからなる群落を作り遷移しない。明るい場所を好み、乾燥に非常に強く、岩場で群落をなし、元々自生していたであろうテンノウメ類、テンツキ類、イネ科などの荒原植生を駆逐している。高く伸ばした花茎に咲く花は蜜が多く、オガサワラオオコウモリが必ずといっていいほど夜、飛んでくる。
種の多様性、生物多様性への影響大の侵略的外来種である。
写真は父島・大神山公園
* 大場秀章編著(2009)植物分類表 アボック社

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転載:雑草の会 2010-07報告

《2010-7-2 雑草の会報告》
 前月の写真の生もの、初参加の主婦が撮ったデジカメ写真や母島の写真もあり、同定の難しい新しい園芸種もあり有意義でした。

外来草本・シダ9種
 ・ハゼラン(実)[スベリヒユ科]清瀬、(6月写真の実物新規)
 ・エノキアオイ(落花跡)[アオイ科]VERA
 ・コヒメビユ(穂)[イネ科]大神山公園
 ・ショウジョウソウ(花)[猩々草、ヘテロフィラ=トウダイグサ科]宮之浜道、栽培
 ・モヨウビユ[ヒユ科]長崎、新規
 ・トガリバツナソ?(黄花蕾)[シナノキ科]宮之浜道、栽培、新規
 ・ツツチトセラン[虎ノ尾=リュウゼツラン科]栽培(写真)
 ・ムラサキゴテン[パープルハート=ツユクサ科]栽培(写真)
 ・ヤマハギ?(花)[マメ科](写真)
  
外来木本4種
 ・キバンジロウ(実)[バンジャクロ=フトモモ科]旭平
 ・シマサルスベリ(花)[ミソハギ科]清瀬都住、栽培
 ・ソウシジュ[相思樹=マメ科]旭平
 ・カリッサ(花)[キョウチクトウ科]宮之浜道、栽培(写真)
 
自生草本・シダ1種
 ・マツバシバ(枯穂)[イネ科]高山
 
自生木本4種
 ・ムニンシャシャンボ(花)[ツツジ科]清瀬(写真)
 ・シマモチ(実)[モチノキ科]母島・南崎(写真)
 ・オオバシロテツ(実)[ミカン科]母島・南崎(写真)
 ・シャリンバイ(新芽)[車輪梅=バラ科]母島・南崎(写真)
 
自生コケ0種
 ・無

自生地衣類0種
 ・無

◎訂正
 ・4月のツバキ科?はムニンシャシャンボ[ツツジ科]でした。訂正します。

注1 [ゴクラクチョウカ科←バショウ科]のように科名に←印のあるのは、大場植物分類表 *による変更。
 * 大場秀章編著(2009)植物分類表 アボック社
 【省略】
注2 今回の参考文献
 ・清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七編著(2001)日本帰化植物写真図鑑
 ・豊田武司編著(2003)小笠原植物図譜増補改訂版
 ・奥山春季編(1977)平凡社版寺崎日本植物図譜
 ・桑原義晴(2008)日本イネ科植物図譜
 ・八丈島園芸植物図書編集委員会(2003)八丈島の園芸植物
 ・神奈川県植物誌調査会編(2001)神奈川県植物誌2001
 ・太刀掛優・中村慎吾編(2007)改訂増補帰化植物便覧
 ・延島冬生(2010)小笠原諸島に侵入している外来植物の現状 植調44-1
以上です。

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小笠原野生生物研究会
meil:yaseiken@globe.ocn.ne.jp
http://www10.ocn.ne.jp/~yaseiken/
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