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2010年3月

チトセラン

Titoseran チトセラン Sansevieria nilotica  サンセベリア 島名トラノオ[虎ノ尾] キジカクシ科←リュウゼツラン科*
 熱帯アフリカ原産、多年生多肉植物。明治36年豪州より輸入*2、繊維採取に有用とされ*3たが、実用化されなかったようだ。明治末期頃から岩石地にギンネムの植林用土留めとして植えられ、その後旧日本軍の要塞砲台にも転用されたようである*4。父島・大神山公園を始め父島・母島の各所に今もチトセランの群落の中にギンネムが散在する状態が見られる。高さは40cm~150cm、根茎が横に這い株立ちし外側に広がり、植栽地を占有し他の種に置き換わりそうにない。土に植栽されたもの以外は拡大速度はさほど速くはない。侵略的外来種。
 本種以外にツツチトセラン、フクリンチトセラン等の鑑賞用栽培や放棄が見られる。

写真はチトセラン群落と中のギンネム

  * 大場秀章編著(2009)植物分類表 アボック社
 *2 豊島恕清(1938)小笠原島の植生並熱帯有用植物に就て
 *3 川手文(1911-15)小笠原陸産物誌植物編
 *4 船越真樹(1991)小笠原諸島におけるギンネム林の成立―移入と分布の拡大をめぐる覚え書―その4 小笠原研究年報14

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2010-3-2 雑草の会報告(転載)

小笠原野生生物研究会

《2010-3-2 雑草の会報告》
 母島の会員が参加され、色々情報交換できました。ノートPCを用意したのですが、今回は使いませんでした。

外来草本・シダ8種
 ・ベニバナボロギク(花)[キク科]八瀬川
 ・ノゲシ(黄花)[ハルノノゲシ=キク科]宮之浜道
 ・チチコグサモドキ(黄花)[キク科]八瀬川
 ・ウラジロチチコグサ(ロゼット)[キク科]中央山南
 ・コメツブウマゴヤシ(花、実)[マメ科]宮之浜道
 ・コゴメミズ[イラクサ科]清瀬
 ・ケキツネノボタン[キンポウゲ科]清瀬
 ・タバコ[ナス科]清瀬
 
外来木本6種
 ・カンヒザクラ[ヒカンザクラ=バラ科](植栽)農業センター
 ・フクリンアカリファ[トウダイグサ科]小港
 ・ドラセナSP[キジカクシ科←リュウゼツラン科](植栽)(写真)
 ・シンノウヤシ[フェニックス・ロべ=ヤシ科](植栽)(写真)
 ・アカダコ[ビヨウタコノキ=タコノキ科](植栽)(写真)
 ・シマサルスベリ[ミソハギ科](植栽)(写真)

自生草本・シダ0種
  
自生木本0種
  
自生コケ0種
 ・無

自生地衣類0種
 ・無
注1 [ゴクラクチョウカ科←バショウ科]のように科名に←印のあるのは、大場植物分類表 *による変更。
 * 大場秀章編著(2009)植物分類表 アボック社
注2 今回の参考文献
 ・岩槻秀明(2009)街でよく見かける雑草や野草のくらしがわかる本
 ・清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七編著(2001)日本帰化植物写真図鑑
 ・奥山春季編(1977)平凡社版寺崎日本植物図譜
 ・八丈島園芸植物図書編集委員会(2003)八丈島の園芸植物
 ・E.J.H. CORNER・渡辺清彦(1969)図説熱帯植物集成
以上です。

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小笠原野生生物研究会
meil:yaseiken@globe.ocn.ne.jp
http://www10.ocn.ne.jp/~yaseiken/
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シュロガヤツリ

Shurogayaturi シュロガヤツリ Cyperus alternifolius 島名カヤツリグサ、カヤグサ、カサグサ、ヤブレガサ カヤツリグサ科
 マダガスカル原産、園芸種として明治後期に導入されたが、逸出野生化し、戦前は子どもの遊び材料でカヤツリグサ、カヤグサと呼び蚊帳とされ、又カサグサ、ヤブレガサと呼び傘とされたりもした。
 向陽湿地、主に河床で株となり群落形成し、栄養繁殖により河床を占拠し、河床を高くして乾燥化するとともに、流水路を狭めている(写真下)。又種子もよくつくり河床だけでなく、日陰の陸地にも群落をつくり、そこでも栄養繁殖、種子繁殖をしている。在来の湿地植生(シダなど)を駆逐し、淡水域~汽水域の水棲・水辺生物(魚類、甲殻類、水棲昆虫、クモ、サギ類の鳥)にも影響を与えていると思われる。侵略性大。

Shurogayaturi_sigure

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