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ビロウ

Birou ビロウ(蒲葵) Livistona chinensis ヤシ科
 父島・村営奥村運動場に都道と奥村川沿いにカギ状に45個体植栽されている(写真上)。昭和末期、小笠原村(小笠原村教育委員会)が八丈島からとりよせたものであり、樹下に種子繁殖もしている。小笠原群島には固有亜種のオガサワラビロウ(Livistona chinensis var.boninensis)(写真下)が自生しており、ビロウとの雑交が心配である。なぜ固有亜種のオガサワラビロウが山野に沢山自生するのに、あえてお金をかけて八丈島からビロウを取り寄せたのであろうか。奥村運動場整備当時は島内での植栽樹供給体制が無く(作らずと言った方が適当か)、オガサワラビロウの株が八丈島にあるという情報で村の職員を材料検査に八丈島まで出張させ、オガサワラビロウと判断し導入したものである。しかし、幹の太さ(ビロウの方が太い)、葉の大きさ(ビロウの方が大きい)、葉柄の長さ・太さ等(ビロウの方が短く、太く、トゲが大きい)など、外見からもビロウとオガサワラビロウの違いは一目瞭然である。こうした誤って近縁の外来種を導入した危険性が認識されず放置されながら、「東洋のガラパゴス」と宣伝し、「世界自然遺産候補地」と名乗っているのは、大変不思議なことである。2_2

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