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2009年9月

ナガバハリフタバムグラ

Nagabaharifutabamugura1 ナガバハリフタバムグラ(ナガバハリフタバ) Borreria laevis;Spermacoce assurgens*  アカネ科
 「熱帯アメリカ原産、南北アメリカ、アフリカ、アジアに帰化、…第二次世界大戦後に南西諸島に帰化」**とある。
 直立してトンボが羽を広げたような向かい合った葉をまばらに付け、群がっているので花が無くとも目立つ、高さ40cmほど、やや乾燥した場所の5cm程度の群がりは気づかれにくい。葉の付根に咲く白い花があると気づく人も多くなる。(写真上)。
 小笠原諸島では、米軍時代(1946~1968)に父島に入ってきたと思われる。当時は大村に生育していたと思われるが、近年分布を広げ、長崎トンネル、洲崎、VERA(旭山)、大神山神社などに広がっている。島内再拡散の要因は刈払機(ブッシュクリーナー)、小型ユンボ(バックホー)使用による機具からの種子の拡散、再利用残土からの発芽によるのであろう。
特に都道脇の草刈が以前より頻繁になり、再拡散とその場での再生を助長している(写真下、洲崎都道脇)。Nagabaharifutabamugura2
* 神奈川県植物誌2001(2001)
** 日本帰化植物写真図鑑(2001)

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ビロウ

Birou ビロウ(蒲葵) Livistona chinensis ヤシ科
 父島・村営奥村運動場に都道と奥村川沿いにカギ状に45個体植栽されている(写真上)。昭和末期、小笠原村(小笠原村教育委員会)が八丈島からとりよせたものであり、樹下に種子繁殖もしている。小笠原群島には固有亜種のオガサワラビロウ(Livistona chinensis var.boninensis)(写真下)が自生しており、ビロウとの雑交が心配である。なぜ固有亜種のオガサワラビロウが山野に沢山自生するのに、あえてお金をかけて八丈島からビロウを取り寄せたのであろうか。奥村運動場整備当時は島内での植栽樹供給体制が無く(作らずと言った方が適当か)、オガサワラビロウの株が八丈島にあるという情報で村の職員を材料検査に八丈島まで出張させ、オガサワラビロウと判断し導入したものである。しかし、幹の太さ(ビロウの方が太い)、葉の大きさ(ビロウの方が大きい)、葉柄の長さ・太さ等(ビロウの方が短く、太く、トゲが大きい)など、外見からもビロウとオガサワラビロウの違いは一目瞭然である。こうした誤って近縁の外来種を導入した危険性が認識されず放置されながら、「東洋のガラパゴス」と宣伝し、「世界自然遺産候補地」と名乗っているのは、大変不思議なことである。2_2

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